Piano 4 Hands
joseph tong & waka hasegawa
piano duo
満席のピアノデュオリサイタル
PIANO 4 HANDS、ジョセフ・トング&長谷川和香は今シーズンのモーペス ミュージック ソサエティーの第2回目のコンサートにて、完璧なテクニックを披露しながらもそのスタイリッシュかつ繊細な演奏を聴かせてくれた。この晩、満員となった会場の第一曲目は、モーツァルト アンダンテ。この名曲を彼らは非の打ちどころのない軽快な演奏で奏でた。次曲、ムードはがらっと変わり、シューベルト、人生の嵐、ここでは情熱、悲劇、そして温和さが色鮮やかにかもし出された。ジョセフ・トングがプリモに変わり、デュオは次にシューベルトの幻想曲 を演奏した。ジョセフによる「この曲は、今までに書かれた連弾作品の中でも特に優れた作品の一つである」というコメントを裏付けるごとかのように、オープニングのテーマからとても明解に演奏された。エドウィン・ロクスバラ氏の「氷の反映」により前半は終わったのであるが、この作品、作曲家はクラスターを演奏者要求するなどとてもモダンな作品。まるで室内の温度が氷点下に下がったようなとても効果的な作品であった。
後半のプログラムは、全てドビュッシーである。ドビュッシーの若き日のピアノ作品を思い起こさせる6つの古代の墓碑銘 に続き 昔のロス伯爵家の人々の行進曲。この作品は、1891年にスコットランドの行進曲を渡したリード将軍がドビュッシーに作曲を頼んだという作品である。そして、このコンサートのフィナーレを飾ったのは、海 である。素晴らしい一貫して聴くことの出来る、波のたわむれと干潮の喚起。この作品は、オーケストラ作品として有名であるが実は連弾が最初に作曲されたものである。
長く熱狂的な喝采の中、デュオは短いアンコールを演奏してこの夜のステージの幕は閉じた。記憶に残るコンサートであった。
T.D11月24日に行われたカークマン コンサート協会主催によるウィグモアホールでのジョセフ・トング&長谷川和香のピアノ連弾のリサイタルは、そのプログラムは、よく知られている連弾の名曲作品のほか、今年70歳を祝うイギリス人作曲家、エドウィン・ロクスバラ氏の新作をその中ほどにいれるという大変興味深いものであった。ロクスバラ氏は、その容貌もさながら作風もとてもその歳に思えぬ若さと新しいアイディアに溢れている。作品は、Homage to Debussy ドビュッシーに捧げて は3楽章からなる素晴らしい作品である。どの楽章もこのフランスの巨匠の作品を思い起こさせるようになっている。「雪の庭」「喜びの島」「氷の反映」。新印象主義とも言える彼の音楽は、とくに2曲目では対位法のほか音の色使いが際立っていた。PIANO 4 HANDSの演奏は作曲家自身のみならずこの晩の沢山の聴衆を喜ばせてくれる素晴らしいものであった。
コンサート前半では、シューベルトの2つの作品が演奏された。アレグロ イ短調とあの偉大な幻想曲へ短調である。コンサートの2部では、ドビュッシー、6つの古代の墓碑銘。そしてドビュッシー自身の最初の原曲であるピアノ連弾曲、海 である。ドビュッシーは、この海をご存知のように数ヶ月後にオーケストラ化している。PIANO 4 HANDSの演奏はこのどちらの作品も秀逸したものであった。(Robert Matthew-Walker)
ジョセフ・トング&長谷川和香は、英国の最もエキサイティングなピアノデュオとしての名を知られており、今夜のアディス・アバでのセント・マシュー教会でのコンサートにおいて改めてその事実を確認することが出来た。この日のプログラムは、実にバランスの取れたもので、まず最初にモーツァルトのソナタ ヘ長調 KV497。モーツァルトは、この作品を妹のナンネルと演奏するために作曲した。ジョセフ・トング&長谷川和香は何度も同じテーマが出てきて聴衆を楽しませるこの作品を毎回違うニュアンスを持って非常に心地よく演奏して我々を魅惑させた。次は、ドビュッシーの海 であったが、この作品、作曲者自身は、交響詩としているが、実のところ、3楽章形式の交響曲である。後半は、新曲、このデュオのために書かれた作品、作曲家、マシュー・ロジャー氏によるスウィングとランドアバウト。シンプルでありながら、反復的、モダンな響きのこの作品、10分ほどの演奏時間であったが、また聞きたくさせる作品である。とても気に入ってしまった。デュオは、シューベルト、幻想曲 にて長谷川和香がセコンドに移りジョセフ・トングがプリモに変わる。この偉大な作品をこのデュオは、この作品が在るべき姿そのもの、という素晴らしい演奏をしてみせる。最後に、ドヴォルザークのスラブ舞曲を3つで今夜の素晴らしいコンサートは終わった。
(Peter Steptoe)
現代曲はもはや、難しくない、もしくは、恐れることなどまったくない。これが二つのヨーク大学の春の現代音楽祭でのコンサートでの率直な感想である。ピアノデュオ、ジョセフ・トングと長谷川和香は、このコンサートにて英国初初演、ジョン・マッケーブ氏の人気バレー、エドワード2世 を演奏した。実に緊張感のあるシンコペーションが魅力のこの作品、本当に体力的にも大変な作品である。デュオはこのほか、ニコラ・ラファニュー女史の新作、エコーとナルシス を披露した。この作品は、水の中にいることを想起させるような音で、そのクリアなリフレクションに聴衆はにっこりとせずにえられないであろう。エコーとナルシスのそのデリケートな限りのドラマと愉快なやり取りはこのデュオによりよく表現された。
(Martin Dreyer)
ここに新しい注目すべきデュオが誕生した。ジョセフ・トング と長谷川和香は1997年にデュオを結成して以来、各所において賞を得るとともに忙しいコンサート活動を行い高評を得ている。私自身、BBCラジオ3においてデュオのライブ演奏を耳にし、このコンサートを大変待ち望んでいた。その期待通り、それは失望させるものではなかった。二人の合さった音楽のエネルギーがホールの隅々まで火花のごとく飛ぶ。シューベルト Lebenststurme (人生の嵐)は、その作品の持つ暗さと明るさのコントラストを見事な絵画のように描きだすことを決してこのデュオは逃さない。それは、聴衆を座っている椅子の端に釘付けするような演奏なのである。”
作曲家、エドウィン・ロクスバラ氏の氷の反映においては、演奏家は勿論、聴衆も満足する作品である。2003年にこのデュオのために書かれたこの作品は、作曲家のイマジネーション豊かなピアノ技法の使用が素晴らしい。この日、ロクスバラ氏は私達ともにこのコンサートにおり、熱狂的な聴衆に喝采を浴びた。ドヴォルザークのスラブ舞曲は、やかんが熱することく簡単に聴衆を熱くするが、なんと言っても、ラヴェルのラヴァルス、そしてアンコールのフォーレ、ドリー組曲は我々聴衆を本当に魅惑させるものであった。
(Howard Thomas)
The West Briton Dec
2002
完全なる技巧、説得力と音楽性によってもたらされる素晴らしいヴィルトゥオーゾの世界
The Times Jan 2002
精密に細部まで計算つくされたピアノデュオの極め
The Guardian Jan 2002
才能きらめくピアノデュオ
Sunday Times, the Critical List, Jan 2002
素晴らしき若手演奏家の到来