![]() |
|
英国グラモフォン誌 CD 批評 2009年10月号
優れた新盤—シューベルト晩年の最高傑作連弾曲集
彼らのリッチでかつ柔らかみのあるサウンドをリアルに捉えており、極上のレコーディングサウンドといえるであろう。(収録Champs Hill, Coldwhaltham, Sussex)
沸 き水のようにインスピレーションがプレッシャーのもとに生み出された。シューベルトは、自分にあと僅かな時間しか残されていないことを予知していたのであろう。この新盤に収録されている最初の三曲は、どれもシューベルト最晩年(1828年)に書かれている。アレグロ、ロンドは、それぞれソナタの一楽章、2 楽章として書かれたのではないかという説もある。“Lebensstürme”(人生の嵐—このタイトルは、作曲者自身のものではなく、シューベルトの出 版社、ディアベリによるものである)は、3つのコントラストのあるテーマを持つソナタ形式で書かれており、一方、一か月後に書かれたロンドは、明るい性格 を持ちながらもメロディーの豊富さ、構成の展開において同等の重要性を持つ作品である。この2曲の作品に引き続き、シューベルトの紛れもなく最高傑作連弾 曲といえるであろう“幻想曲”そして1824年に書かれた前期の作品、変奏曲 変イ長調を持ってトング&ハセガワデュオは収録している。
こ れらの最後の二曲は、1965年&1966年にオールドバラ音楽祭においてのリヒテルとブリテンの演奏した収録がデッカから出ており歴史的録音として貴重なものであるが、この新盤は、その音楽の自然さ、ハウスミュージックというこのタイプの音楽ジャンルには必至な、このデュオが奏でるうっとりとするほどのアンサンブルは比にならない。オールドバラでのレコーディングには決して良いとは言えないジュビリーホールの音響に対し、 “幻想曲”でのドラマティックなパッセージをはじめ変奏曲D.813の繊細な三曲目など、彼らのリッチでかつ柔らかみのあるサウンドをリアルに捉えてお り、極上のレコーディングサウンドである。(収録Champs Hill, Coldwhaltham, Sussex)
(Guy Rickards)
![]()
![]()
Joseph Tong & Waka Hasegawa
The Sunday Times 紙 CD 批評 2009年8月2日
このディスクは食事に例えるとまさに饗宴というほどの豪華版である。モーツァルト、そしてブラームス共 に、魅力的なピアノ連弾曲を書いたが、この連弾曲というジャンルにおいてシューベルトの音楽の濃厚さは、家庭で演奏されるために書かれた音楽だけとは言い切れないほど崇高なものである。傑出なデュオ、トング&ハセガワは、バランスよくコントラストのあるプログラムを選んでいる。激しく精力的なアレグロ イ短調 D.947に引き続き優美なロンド イ長調D.951 (この2曲は、もしかすると2楽章形式のソナタとして書かれたのもかもしれない?)、そして偉大な幻想曲 ヘ短調 D.940. この三曲はどれも、 シューベルトの驚くべき晩年に書かれている。シューベルトのこれらの陰影のあるこれらの作品に比例して、愛らしい変奏曲 変イ長調D.813の軽快な符点 リズムのテーマは、ベートーヴェンの交響曲第7番二楽章の引用を思わせ、素晴らしいクライマックスへと達する。
* * * * 4スター(David Cairns Sunday Times紙)
Eastern Daily Press 紙 2009年5月13日
Piano 4 Hands
最近この大聖堂に寄付されたスタインウェイ コンサートグランドピアノから、なんとも甘美な音色とともに、
ジョセフ・トング&ワカ・ハセガワは、このランチタイムコンサートをシューベルト 幻想曲へ短調で幕をあけた。流れるようなテーマに二人のパーフェクトな息づかいが聞こえてくる。新曲、ジョン・マッケーブ氏のUpon Entering Paintingは、この二人のピアニストたちのために捧げられており、聴いていると次から次へと重ねられるペイントと色彩感は、まるで、まだこの絵のペイントが滴れてきて、乾き切っていないかのようなリアル感溢れる作品である。4つの手により描かれるこの音楽の絵画は(決して風景画ではないであろう)、終わりの方にかけて、湧き出る水を連想させた。対照的にその後の、ラヴェルによるラプソディー エスパニョールのオープニングは優雅に満ちたオープニングで始まる。前の作品と同じくらい印象深いこの作品は、ロマンティックな二つの短いダンス、そして、夏の暑いスペインを思わせる最後の曲へと続く。この数々の賞を受賞したデュオは、プログラム全体を通し、絢爛に満ち、そして同時に繊細な演奏でこのランチタイムにパーフェクトなハーモニーを紡ぎ出した。
(Michael Drake, Bury St Edmunds 音楽祭St Edmundsbury 大聖堂)
The Independent紙 CD 批評 2009年4月18日
シューベルトピアノ連弾曲集 CD
この二人のCDは、一枚目のドビュッシー、デビューCDの期待を裏切ることのない素晴らしい演奏である。シューベルトの偉大な作品、幻想曲へ短調は、有名であるが、そのほかの彼の晩年の作品はそれほどに知られていない。変イ長調の変奏曲のハーモニーの変化など、シューベルトがどのようにこの後作曲家として成長していったかもしれないと想像させられる。トング&ハセガワは、このCDでは、曲によりパートを入れ替わっているが、どれも究極のピアニズムといえる素晴らしい演奏である。
***** 5スター (Michael Church)
Somerset County Gazette 紙 2009年3月
ジョセフ・トング&ワカ・ハセガワは、先週行われたブリューハウス 国際コンサートシリーズにおいて素晴ら
しい演奏を行った。多くの賞を取り、世界中にて演奏を行っているこのデュオのTaunton(トーントン市)にての演奏は、輝かしいものだった。まずは、16歳の若いモーツァルト書いた二長調のソナタに始まり、シューベルトへと移る。デュオのシューベルトに対する情熱をひしひしと感じた。アンダンティー と変奏曲ロ短調 の演奏の後、美しいロンド イ長調が見事に演奏された。この晩の最も大きな作品、シューベルト 幻想曲 ヘ短調 は、その壮大さに匹敵するパワフルな演奏だった。このトング&ハセガワのデュオはまるで一人のピアニストが弾いているかのような、音楽上のラインの見事なほどの一致に、もうそれは、完璧と言わずにはいられない。ただもし、なにかコメントをするとしたならば、もう少しだけ、強弱のコントラストがこの作品の中でもあっても良かったのではないかということである。多少、オーヴァーパワー気味のような気がしたからである。
この晩の私にとってのハイライトは、何といってもメンデルスゾーンによる アレグロ ブリリアンテ、そして見事な演奏による技術的に非常に難しいラヴェル ラプソディー エスパニョールである。ドラマティック、色彩豊かなこの作品は、この晩のクライマックスを飾るのになんとも相応しいものであった。聴衆の拍手に応えて、アンコールに愛らしいドヴォルザークのスラブ舞曲が演奏された (Harold W Mead)
ショパン誌 2008年6月号
高度な技術と音楽性に魅力
冒頭はモーツァルトの「4手のためのソナタ」K.521。一楽章第一ピアノのきらびやかな主題を第二ピアノの和音がうまく支え、調和が見事。第二主題の展 開もバランスが良い。2楽章も細やかな表現と高揚館がある。3楽章は主題と低温のバランスもよく、モーツァルト音楽の軽快な感じと楽しさを十分に表出。 シューベルトの幻想曲D940は骨格と構成力がよく陰影に満ちた表情があるが情緒ある雰囲気がもう少し欲しい気もした。ドビュッシーの「昔のロス伯爵家の 人々の行進曲」では、ふたりの掛け合いの中の色彩の変化がとても面白い。
後半は平井元喜(1973)の新作が3曲。「4手ピアノのための断章」は鐘のような主題の下で和音が雰囲気を作る面白い発想。「イニシュエーション」で は、大きな低音の和音の下で上声が応える斬新な感覚の曲。「ショパンを讃えて」は上声と低声の掛け合いが見事な幻想風な局。ふたりはこの新作を充分に研究 熱演。ドビュッシーの「6つの古代墓碑銘」は6つの詩がそれぞれの表情を見せ、曲ごとの大きな変化をうまく表出。最後の「海」は管弦楽曲を連弾に編曲した ものだが、3曲とも表題のごとき海の模写的な雰囲気を強く打ち出し。まばゆい色彩感の中に作品の大きな特質を表現した。4手連弾で、この日のように面白く 興味深く聴けたのは、ふたりの高度な技術と音楽性に魅力があったからこそである。(家永 勝 4月1日 東京オペラシティリサイタルホール)
音楽の友誌 2008年6月号
ジョセフ・トングと長谷川和香によるピアノ4手のコンサートを聞いた。イギリスに拠点をおくこのデュオは、すでに日本でも知られているが、今回は、技巧的 にも内容としてもさらに熟度を加え、このジャンルにも確実にその地歩を固めつつあることを、うかがわせていた。彼らがアンサンブルにみせる、呼吸のあった 協調性の豊かさは当然ともいえるが、そうした中で、それぞれの存在が音色の等一と対比の微妙な配分によって作品の味わいを一段と強め、たんなる連弾以上の 世界を開きつつあることは見逃せまい。(藤田由之 4月1日 東京オペラシティリサイタルホール)
音楽現代誌 2008年6月号
英国で活躍する若手ピアノデュオが「未来からくる演奏家を聴く会」第142回に招かれた。2001年国債シューベルトデュオコンクール入賞後、 活躍目覚ましい。2人の特徴はドビュッシーなど従来のピアノデュオ曲のほか、旬の作曲家に委嘱し新たなデュオの地平を切り開く点も特筆したい。英国人作曲 家だけでなく、藤倉大、平井元喜など日本人の作曲家も曲を寄せている。
2人は作品の持ち味巧みに引き出して聞かせる。プーランクでは、印象を深める冒頭楽章、力強い終楽章など、短い中に3楽章それぞれ主張が明快だ。一転、 シューベルトでは、歌うような演奏が、「歌曲の王」らしさを映し出す。このたび日本演奏ツアーで世界初演された平井元喜の3曲では、作曲者のユニークな発 想を、ユーモアを交えて演奏するなど平井の意欲を描く。シャープでときに豪快な2人の表現力ある演奏がヨーク・ボーウェン、藤倉、ドビュッシーの作品に存在感を与えた。(4月10日 ムジカーサ)
Musical Opinion 誌 2007年1・2月号
11月24日に行われたカークマン コンサート協会主催によるウィグモアホールでのジョセフ・トング&長谷川和香のピアノ連弾のリサイタルは、そのプログラムは、よく知られている連弾の名曲作品のほか、今年70歳を祝うイギリス人作曲家、エドウィン・ロクスバラ氏の新作をその中ほどにいれるという大変興味深いものであった。ロクスバラ氏は、その容貌もさながら作風もとてもその歳に思えぬ若さと新しいアイディアに溢れている。作品は、Homage to Debussy ドビュッシーに捧げて は3楽章からなる素晴らしい作品である。どの楽章もこのフランスの巨匠の作品を思い起こさせるようになっている。「雪の庭」「喜びの島」「氷の反映」。新印象主義とも言える彼の音楽は、とくに2曲目では対位法のほか音の色使いが際立っていた。PIANO 4 HANDSの演奏は作曲家自身のみならずこの晩の沢山の聴衆を喜ばせてくれる素晴らしいものであった。
コンサート前半では、シューベルトの2つの作品が演奏された。アレグロ イ短調とあの偉大な幻想曲へ短調である。コンサートの2部では、ドビュッシー、6つの古代の墓碑銘 そしてドビュッシー自身の最初の原曲であるピアノ連弾曲、海 である。ドビュッシーは、この海をご存知のように数ヶ月後にオーケストラ化している。PIANO 4 HANDSの演奏はこのどちらの作品も秀逸したものであった。(Robert Matthew-Walker)
Morpeth Herald 紙 2006年11月29日
「満席のピアノデュオリサイタル」
PIANO 4 HANDS、ジョセフ・トング&長谷川和香は今シーズンのモーペス ミュージック ソサエティーの第2回目のコンサートにて、完璧なテクニックを披露しながらもそのスタイリッシュかつ繊細な演奏を聴かせてくれた。この晩、満員となった会場の第一曲目は、モーツァルト アンダンテ。この名曲を彼らは非の打ちどころのない軽快な演奏で奏でた。次曲、ムードはがらっと変わり、シューベルト、人生の嵐、ここでは情熱、悲劇、そして温和さが色鮮やかにかもし出された。ジョセフ・トングがプリモに変わり、デュオは次にシューベルトの幻想曲 を演奏した。ジョセフによる「この曲は、今までに書かれた連弾作品の中でも特に優れた作品の一つである」というコメントを裏付けるごとかのように、オープニングのテーマからとても明解に演奏された。エドウィン・ロクスバラ氏の「氷の反映」により前半は終わったのであるが、この作品、作曲家はクラスターを演奏者要求するなどとてもモダンな作品。まるで室内の温度が氷点下に下がったようなとても効果的な作品であった。
後半のプログラムは、全てドビュッシーである。ドビュッシーの若き日のピアノ作品を思い起こさせる6つの古代の墓碑銘 に続き 昔のロス伯爵家の人々の行進曲。この作品は、1891年にスコットランドの行進曲を渡したリード将軍がドビュッシーに作曲を頼んだという作品である。そして、このコンサートのフィナーレを飾ったのは、海 である。素晴らしい一貫して聴くことの出来る、波のたわむれと干潮の喚起。この作品は、オーケストラ作品として有名であるが実は連弾が最初に作曲されたものである。長く熱狂的な喝采の中、デュオは短いアンコールを演奏してこの夜のステージの幕は閉じた。記憶に残るコンサートであった。(T.D)
Croydon Advertiser 紙 2006年11月10日
ジョセフ・トング&長谷川和香は、英国の最もエキサイティングなピアノデュオとしての名を知られており、今夜のアディス・アバでのセント・マシュー教会でのコンサートにおいて改めてその事実を確認することが出来た。この日のプログラムは、実にバランスの取れたもので、まず最初にモーツァルトのソナタ ヘ長調 KV497。モーツァルトは、この作品を妹のナンネルと演奏するために作曲した。ジョセフ・トング&長谷川和香は何度も同じテーマが出てきて聴衆を楽しませるこの作品を毎回違うニュアンスを持って非常に心地よく演奏して我々を魅惑させた。次は、ドビュッシーの海 であったが、この作品、作曲者自身は、交響詩としているが、実のところ、3楽章形式の交響曲である。後半は、新曲、このデュオのために書かれた作品、作曲家、マシュー・ロジャー氏によるスウィングとランドアバウト。シンプルでありながら、反復的、モダンな響きのこの作品、10分ほどの演奏時間であったが、また聞きたくさせる作品である。とても気に入ってしまった。デュオは、シューベルト、幻想曲 にて長谷川和香がセコンドに移りジョセフ・トングがプリモに変わる。この偉大な作品をこのデュオは、この作品が在るべき姿そのもの、という素晴らしい演奏をしてみせる。最後に、ドヴォルザークのスラブ舞曲を3つで今夜の素晴らしいコンサートは終わった。(Peter Steptoe)
York Evening Press 紙 2006年5月
現代曲はもはや、難しくない、もしくは、恐れることなどまったくない。これが二つのヨーク大学の春の現代音楽祭でのコンサートでの率直な感想である。ピアノデュオ、ジョセフ・トングと長谷川和香は、このコンサートにて英国初初演、ジョン・マッケーブ氏の人気バレー、エドワード2世 を演奏した。実に緊張感のあるシンコペーションが魅力のこの作品、本当に体力的にも大変な作品である。デュオはこのほか、ニコラ・ラファニュー女史の新作、エコーとナルシス を披露した。この作品は、水の中にいることを想起させるような音で、そのクリアなリフレクションに聴衆はにっこりとせずにえられないであろう。エコーとナルシスのそのデリケートな限りのドラマと愉快なやり取りはこのデュオによりよく表現された。(Martin Dreyer)
The Shoreham Herald 紙 2006年10月20日
“時に2組の手は一組のものよりも良い。” これは、 作曲家クリス・ガンダー主催によるアダー アーツコンサートにて先週の日曜日に明らかになったことである。この日の会場、ステイング センターのピアノ、スタインウェイを演奏したのは、英国人ピアニスト、ジョセフ・トングと日本人ピアニスト、長谷川和香である。国内外においてその名を知られるこのデュオ曰く、“自分たちの望む音を十分に表現してくれた”とこのピアノを絶賛した。この日のプログラムの最初の作品、シューベルト「人生の嵐」においてすでに私達は姿勢を正さずにはいられなかった。その後、ジョセフによる説明どおり、ピアノ連弾曲の中でも名作の一つ、同作曲家の「幻想曲」。そして主催者でもある作曲家、クリス・ガンダーがこのデュオのために書いた 「デュオ フォルテシモ」。決して簡単ではないこの作品をデュオはなんとも軽快に演奏した。最後にドヴォルザークのスラブ舞曲2曲により、コンサートは大盛況の終演となった。 (Janet Lawrence)
Bristol Evening Post 紙 2004年10月
ジョセフ・トング&長谷川和香は彼らのブリストル、セント・ジョージ ホール主催による木曜ランチタイムコンサートシリーズにてこのホールでのデビューを飾った。一台連弾4手というものは、なかなか聴く事の少ない稀なものであるが、二人の演奏者が常にお互いの理解力が問われる。このデュオにおいては、それは立証された事実であったといえるであろう。モーツァルト、ソナタ ヘ短調においては、このデュオのアーティスティックなアプローチとともに彼らのその素晴らしいデュオのテクニックを披露し、シューベルト、幻想曲、においては、このデュオの多感な感受性とその表現力、作曲家の意図を十分に汲み取った素晴らしい演奏であった。最後に演奏されたラヴェル、ラヴァルスは演奏家の本領を試される難曲であるが、このデュオの魔力的ともいえる情熱的なパワフルな演奏に聴衆は、熱狂した。 (John Packwood)
Croydon Advertiser 紙 2004年7月
ここに新しい注目すべきデュオが誕生した。ジョセフ・トング と長谷川和香は1997年にデュオを結成して以来、各所において賞を得るとともに忙しいコンサート活動を行い高評を得ている。私自身、BBCラジオ3において彼らのライ演奏を耳にして以来、このコンサートを大変待ち望んでいた。その期待通り、それは失望させるものではなかった。二人の演奏家の結合した音楽のエネルギーがホールの隅々まで火花のごとく飛ぶ。シューベルト Lebenststurme (人生の嵐)は、その作品の持つ暗さと明るさのコントラストを見事な絵画のように描きだすことを決してこのデュオは逃さない。それは、聴衆を座っている椅子の端に釘付けするような演奏なのである。作曲家、エドウィン・ロクスバラ氏の“氷の反映” においては、演奏家は勿論、聴衆も満足する作品である。2003年にこのデュオのために書かれたこの作品は、作曲家のイマジネーション豊かなピアノ技法の使用が素晴らしい。この日、ロクスバラ氏は私達ともにこのコンサートにおり、熱狂的な聴衆の喝采を浴びた。ドヴォルザークのスラブ舞曲は、やかんが熱するごとく簡単に聴衆を熱くするが、なんと言っても、ラヴェルのラヴァルス、そしてアンコールのフォーレ、ドリー組曲は我々聴衆を本当に魅惑させるものであった。
(Howard Thomas)
Musical Opinion Magazine 誌 2003年7月
ジョセフ・トング&長谷川和香は2月5日、ウィグモア・ホールにて素晴らしいプログラムによるリサイタルを行った。この二人のアーティストは、作曲家の見た詩的なビジョンを的確に表現する。モーツァルトは繊細さに加え、その圧倒的なコミュニケーション力の強さ、ブラームスのシューマンの主題による変奏曲では、その男性的な力強さ、そして、ドビュッシーの小組曲では、色彩溢れる感動的な演奏。ラヴェルのラヴァルスは、この価値ある晩をさらなる高揚とともに終えた。* * * * 4スター
The West Briton 誌 2002年12月
“完全なる技巧、説得力と音楽性によってもたらされる素晴らしいヴィルトゥオーゾの世界”
The Times 紙 2202年12月
“精密に細部まで計算つくされたピアノデュオの極め”
The Guardian 紙 2002年1月
“才能きらめくピアノデュオ”
The Sunday Times 紙 2002年1月
“素晴らしき若手演奏家の到来”